産業用アルミフレームの製造やアルミフレームを加工した製品を提供しているNICオートテック。
中期計画において、2020年度までに売上高・事業の規模を倍増する計画を掲げており成長性も高そうなので取り上げてみます。
スポンサーリンク
競合他社と差別化を図るサービス「カクチャ」と「マーキングシステム」
NICのアルミフレーム製品「アルファフレーム」は自動車部品製造企業やロボット関連機器、フラットパネルディスプレイ製造企業などに使用され、順調に売上を伸ばしています。
そのアルファフレーム事業においてNICが競合他社と差別化を測るサービスとして導入しているもので『カクチャ』と『マーキングシステム』があります。
『カクチャ』は納品したアルファフレームの製材をNIC社員が組立工程の一部または全てを代行するサービス。
時間、労力、人件費などクライアントのコストを劇的に削減するサービスとして当社の強みになっています。
『マーキングシステム』は「アルファフレーム」の表面に、組立図面の情報などを特殊なプリンタでマーキングし、組立時間を大幅に削減することができるシステム。
ちなみに、このシステムを導入したのはNICが世界初だそうです。
売上&事業の倍増計画に向けて大型設備投資を実施
2020年度までに売上高・事業の規模を倍増するという計画を掲げているNIC。
その計画の第1弾として2016年8月に海外子会社(タイ)への増資を実施し、第2弾として同年11月より新工場の建設工事を着工しています。
倍増計画の下地は着々と進めているそうですね。
スポンサーリンク
株価は新高値をつけ更に上昇中
月足チャートを見ると、直近の株価は過去10年で最高の高値をつけ、どんどん上昇中です。
最近は相場全体がかなりの上昇ムードになっていることもあり、それも今の株価を後押しする材料になっていると思います。
【月足チャート】
どこまで上がっていくかはちょっと予測できないですね。
こういう株価の売り時を測るのに、売り圧力レシオ(※別記事参照)は最適と云えます。
成長期待は大いにあるが…
今のNIC株の魅力を分類するなら【成長株】【新高値株】になります。
現在の企業価値から計算すると、JQからの一部昇格はなさそうですが、二部昇格は可能性としてあるかもしれません。
ただ昇格に関しては今のところ意欲的に活動しているようにも見えませんし、何とも言えませんね。
あまり当てにはしない方がいいと思います。
総合的には結構魅力的な銘柄になるのですが、
現状の業績に対しての割安性はほぼないと言っていいステージに株価が入ってしまっているので、
ここからの購入は個人的にはあまりオススメしません。
もう少し割安性があったら買いたかったところですが、
自分の見つけるタイミングが遅かったですね。
今後もし下がってくることがあるなら購入を検討したいですが、
その可能性は低そうです。
株価が大きく下がるとしたら、
更なる先行投資で大幅に利益を下げてきた時が狙い目かなとも思います。
たぶんないでしょうけどね。