投資スタイル

キャッシュフローから読む企業の動向

:2017年10月24日


以前、
別記事で私なりに見ている「決算書の見方」的な記事を書かせていただきました。

▼これね!
決算書で何を見てるか

今回も決算書のことを少し掘り下げて、
「キャッシュフロー」についてでも、
記事を書こうと思います。

これが分かると、
企業がどのような将来像を描いて会社を動かそうとしてるのか、
その動向がなんとな~くわかったりする…ような気分になれます。

今回の記事をきっかけに、
会計に興味でも持ち出すと、
ファンダメンタル分析において幅も広がってくるのではないでしょうか。

キャッシュフローとは

「キャッシュフローってそもそも何やねん!」
と、その言葉自体あまり聞きなれない方もいると思います。

が、
この意味としては、
言葉のとおりで「お金の流れ」のことを言います。
そして、
企業の決算書に記載してある”キャッシュフロー計算書”には、
『企業が保有している現金をどのように回しているのか』
ということが書いてあります。

キャッシュフロー計算書は、
3つの活動によるキャッシュフローで構成されており、
それぞれ、
『営業活動によるキャッシュフロー』
『投資活動によるキャッシュフロー』
『財務活動によるキャッシュフロー』
と表記され、
企業の現金がどのような活動によって、
どれくらい回っているかが記載されています。

ちなみに、
それぞれの活動によるキャッシュフローでは、
以下のような現金の流れを見ることが出来ます。

営業活動によるキャッシュフロー

企業が本業でどの程度現金を生み出しているのか

投資活動によるキャッシュフロー

設備投資などの先行投資でどの程度現金を使っているのか

財務活動によるキャッフュフロー

資金調達とその返済にどの程度現金を使っているのか

キャッシュフローのパターン

上の3つの活動によるキャッシュフローには、
マイナスかプラスのどちらかが入り、
以下8パターンの組み合わせがあります。
それぞれのパターンがどのようなことを表すかを、
『ざっくり』記します。

  1. 営業CF(+)/投資CF(+)/財務CF(+)
    営業活動で現金を生み出した上に借入などで現金を増やしている。
    さらに固定資産や有価証券なども売却している。
  2. 営業CF(+)/投資CF(+)/財務CF(-)
    営業活動と固定資産や有価証券などの売却により現金を生み出し、
    借入の返済を行っている。
  3. 営業CF(+)/投資CF(-)/財務CF(+)
    営業活動で現金を生み出した上に借入などで現金を増やし、
    積極的に投資活動を行っている。
  4. 営業CF(+)/投資CF(-)/財務CF(-)
    営業活動で生み出した現金を投資活動や借入金の返済に充てている。
  5. 営業CF(-)/投資CF(+)/財務CF(+)
    営業CFのマイナス分を借入と固定資産や有価証券の売却で賄っている。
  6. 営業CF(-)/投資CF(+)/財務CF(-)
    営業CFのマイナス分と借入返済分を固定資産や有価証券の売却で賄っている。
  7. 営業CF(-)/投資CF(-)/財務CF(+)
    営業活動で現金を生み出せていないが、
    借入や新株発行で賄った現金で設備投資に充てている。
  8. 営業CF(-)/投資CF(-)/財務CF(-)
    営業活動で現金を生み出せていないが、設備投資を行い借入金の返済も行っている。

『ざっくり』記すと、
こんな感じです。

数字の見方として、マイナスがつくと印象が悪いイメージがありますが、
キャッシュフローは現金の流れを表す指標なので、
特にマイナスだから悪いとか、プラスだから良いという見方をすればいいというものでもありません。

大事なのは、
企業の事業構造を理解した上で、
全体のキャッシュフローを見て、
企業がどのような方向に向かっているのか
という将来像を描くことです。

それぞれのキャッシュフローの中身も要チェック

各活動のキャッシュフローの増減を見ると同時に、
それぞれの中身も見ておくと、
より企業がどのような方向に向かっているかが見えてくる場合があります。

たとえば、
投資CFがマイナスだった場合、
『将来のための設備投資』か『余剰資金の運用』か
2つのパターンが考えられます。

『将来のための設備投資』であれば、
土地、建物、機械、設備などへの投資と言われる
「有業固定資産の取得による支出」
ソフトウェアへの投資であれば、
「無形固定資産の取得による支出」

『余剰資金の運用』であれば、
「定期預金や投資有価証券の購入」

同じ投資CFでも、
企業成長のために支出している現金なのか、
財務を安定させるために支出している現金なのか、
印象は大きく変わってきます。

このようなのは、
ほんの一例で、
企業によってどういう路線を描いているのかによって、
キャッシュフローの中身は全然違ってきます。

何度も言いますが、
キャッシュフローの前に、
まず理解すべきは、
企業の事業構造です。

キャッシュフローが見れると

冒頭でも触れましたが、
キャッシュフローが見れるようになると、
ファンダメンタル分析において、
非常に幅が広がってきます。

売上とか利益とかの数字は、
あくまで結果であり、
企業がどのような形で成長してきているのか、
という『答え』を見ている感覚で、
キャッシュフローは、
企業がどのような方向に向かおうとしているのか、
目指そうとしている『将来像』を見ている感覚です。

売上、利益などの好決算という『答え』が出る前に、
キャッシュフローでその『将来像』が垣間見えた段階で買いを入れておくと、
大きいリターンも見込めるようになると思います。

キャッシュフローに関しては、
以下の本が大変参考になります。

運、タイミング、テクニックに頼らない!  最強のファンダメンタル株式投資法【増補改訂】 財務3表一体理解法 (朝日新書)

▼上の本の感想もまとめてます。

最強のファンダメンタル株式投資法を読んだ感想

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