投資スタイル

決算書で何を見てるか

:2017年10月15日


企業のファンダメンタル分析において、
外せないのが決算書です。

この決算書の中身をどれだけ理解できるかによって、
ファンダメンタル投資のパフォーマンスというのは、
大きく変わってくると思います。

ただ決算書の中身を理解するには、
相応の会計の知識というのが必要になってきますので、
全く知識のない人が一朝一夕で理解できるような代物でもありません。
私自身もなんとなーくなくらいしか理解できてませんしね。

ですが、
この『誰もが簡単に理解出来ていない情報』だからこそ、
儲けのネタが埋まっている可能性も高いわけです。

今回は決算書で私自身は主にどんなところを見ているかを、
お伝えできればと思います。

決算書を見る企業

決算書でどの部分を主に見てるかの話をする前にお伝えしておきたいのですが、
そもそも「決算書を見る」という行為に発展する企業というのは、
私の場合、ある程度期待値の高い企業になります。

事業構造だったり、
PERだったり、
直近の業績だったり、
チャートの形だったり、
結構それなりのハードルをクリアした銘柄で、
「もうちょっと見てみるか」的な次のステップとして、
決算書を見るようにしています。

なので、
今回の記事でお伝えしたものだけで、
銘柄選定をしてもロクな銘柄は見つからないと思います。

まず大前提として、
企業価値と株価の割安性を測ること、
その企業の事業構造を理解すること、
これくらいの分析は最低限して、
さらに調べてみたい!
と意欲を掻き立てる銘柄に絞って、
決算書を見るようにするといいのではないでしょうか。

まずは一通り目を通す

決算書には、
長々と事業に関する文章だったり、
損益計算書、資産、キャッシュフローの数字だったり、
結構な量の情報が書かれています。

結構な量の情報ですが、
まずは全てこれらの情報には目を通しましょう。

決算書を見る時は、
ある程度企業の事業構造を理解した状態で見ているので、
自分がイメージした事業の中身と照らし合わせながら見ていくと、
より企業に対しての理解度が深まると思います。

特に、
その企業の主力となっている事業だったり、
今後成長が見込めそうな事業は徹底的に見るようにすると、
結構いい情報が書かれていたりすることがあります。

営業利益、経常利益、純利益

株価に大きく影響を与える利益ですが、
この利益もいくつか種類があります。

決算書の冒頭に書かれているのは、
「営業利益」「経常利益」「純利益」の3つです。

それぞれの利益は、
簡易的に表現すると、
以下の数字が計上されるようになっています。

営業利益…『売上』から『経費』を引いた数字
経常利益…『営業利益』に『本業外の損益』を加えた(引いた)数字
純利益…『経常利益』から『税金』を引いた数字

『純利益』を『期中平均株式数』で割った数字が『1株益』として計上され、
株価を動かす大きな要因となっています。

『純利益』は最終的に企業に残った利益となり、
大抵の場合は『営業利益』や『経常利益』より少ない数字となります。
税金が引かれた数字なので当然といえば当然ですよね。

ですが、
たまにこの『純利益』が『営業利益』や『経常利益』より多い場合や、
ほぼ変わらない数字で計上されることがあります。

税金が繰延べされていたり、
一過性による特別利益が発生していたり、
色々なケースが考えられます。

なぜそのようなケースが発生するかは、
会計の知識を身につけることが必要になってきますが、
こういう違和感のある数字の計上の要因を掘り下げていくと、
意外な発見があったりするものです。

例えば、
『売上』は伸びてるのに『営業利益』が前期より少ないのは何故だろう??
⇒事業拡大による先行投資のため『経費』が前期より膨らんでいた。
⇒この先行投資の『経費』が以前の基準まで落ち着いてきたら『営業利益』はもっと増えてくるんじゃないか?
⇒『営業利益』が増えれば『経常利益』『純利益』も増えてくるんじゃないか?

とかね。

1四半期の決算書だけでなく前四半期、前々四半期の決算書と見比べることにより、
もっと有益な情報が得られるケースも増えてきます。

資産を見て財務の健全性を測る

決算書を見るくらいまでの気になる企業だった場合、
私は以下の計算式で財務の健全性を測るようにしています。

流動比率…流動資産/流動負債(100%未満は危険)
当座比率…当座資産(現預金+受取手形+売掛金)/流動負債(80%未満は危険)
固定比率…固定資産/自己資本(200%以上は危険)
棚卸資産回転期間…棚卸資産/月間売上高(1カ月以内なら安全)
売上債権回転期間…売上債権(受取手形+売掛金)/月間売上高(2カ月以内なら安全)

大体これくらいの数字は見るようにしてますが、
ただこれはあくまで参考程度の数字です。

()内に危険だとか、安全だとかの目安を書きましたが、
この数字は事業によってもだいぶ変わってきます。

不動産業や建設業とかを上の数字で測ると、
結構ひどいものばかりになります。
ですが、
それはその会社が危険だということではなく、
不動産業や建設業は事業の特性上、
まず始めに大型な資金を投入し、
売却したら一気に収益を上げるというビジネスモデルなので、
あまり財務の健全性などを測っても不安な数字しか出てきません。

大事なのは、
これらの数字よりもまず事業構造などの企業分析をしっかりすることです。

過去から現在までどう変わってきてるかを見る

最後になりますが、
上でお伝えしたことはあくまでほんの一例で、
正直決算書を見る時に毎回毎回ここを見るようにするなんて
セオリー的なものは基本的にはあまりないです。
私の場合ね。

決算書というのは四半期毎に発表がされてますが、
2年、3年前と比べてみたりすると、
企業のどこが成長してきていて、
今どこに力を入れているのかが、
分かったりする場合が多々あります。

1四半期の決算書だけ見て調子のよかった数字でも、
前四半期、前々四半期の数字と比べてみた時に、
縮小傾向にある数字なのか、
それとも上昇傾向にある数字なのかで、
その数字に対する印象も大きく変わってくると思います。

決算書を見る時は、
必ずその企業の事業構造をある程度理解した上で、
過去からどのような経緯を経て、
現在に至るのか、
そして未来に向かってどのような成長路線を描いているのかを、
意識して見るようにすると、
非常に有益な情報が得られることがあると思います。

ただ最低限の会計の知識は必要だと思うので、
以下の本もオススメしておきます。

新装版世界一やさしい会計の本です 【増補改訂】 財務3表一体理解法 (朝日新書)

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