投資スタイル

自分なりの銘柄選定法

:2017年1月22日


虫眼鏡

銘柄選定は皆さんどのようにやられてますか?

業績、チャート、優待、出来高の増減、アナリストや有能な投資家の推奨、テーマ株……
などなど色々な情報を基に分析して
銘柄選定をされてる投資家は多いと思います。

今回は普段私がどのような方法で銘柄選定をしているか、
自分なりの銘柄選定法をお伝えします。

なんとなく銘柄選定をされてる方や
そもそも銘柄選定をどうすれば良いのか
いまいち自分の投資方法を確立できていない方などに、
この記事が後押しできるきっかけになると幸いです。

銘柄選定で重要視する2つの基準

私は自分の投資スタイルとして、割安株・成長株・優待株・昇格期待株の要素を複合させた株でトレードを行っていますが、
そもそもの前提として投資をするそれらの株に共通して設けている選定基準が2つあります。

以下それぞれの選定基準に対して説明します。

企業の将来価値に対して今の株価が割安であること

まず1つめに私が投資をする銘柄はこの選定基準をクリアしていることが大前提となります。

この基準をクリアしている銘柄でなければ、

  • 今の業績に対してとんでもなく株価が割安であろうが
  • 将来的に何倍にもなる成長性を秘めた銘柄であろうが
  • すごく魅力的な優待がついていようが
  • 一部昇格をどんだけ匂わせていようが

投資対象になることはありません。

もちろん投資をした後に
企業の将来価値に対して株価の割安性がなくなることもあると思いますが、
その時はそうなった時点で手放します。
(※他にも株を手放す時に基準としているものはありますが、銘柄の選定をする時は上記の前提をクリアしていることが最低条件です。)

その会社ならではの強みがあること

2つめは他社にはない、その会社ならではの強みがあることです。

  • 有能な社員
  • 独自の製品
  • 特許技術
  • 実績
  • サービス
  • 価格
  • 財務体制
  • 特定の顧客ラインや取引先の確保
  • ブランド
  • 連結会社
  • etc……

その会社が強みとしている部分を見出し、
そこから企業の将来価値、成長性のシナリオを現実的に実現できる範囲で想像します。
こういう部分は四季報だったり、企業のHPやIR資料も参考にしながらするといいですね。

 

これら2つの選定基準をクリアした銘柄の中から、
割安株、成長株、優待株、昇格期待株の要素を見つけ出し、
その中で複合的な要素を含んでいる銘柄に投資をするようにしています。

株価の割安性の測り方

株価の割安性はどのようにして測るのか?
その方法は1つだけではありません。
単純にPER、PBRを見るだけではなく、複数の指数で図ることによりその数値の信頼度が高まります。
ここでは私が把握している限りの株価の割安性の測り方をお伝えします。

同業種のPERを見る、そして同業他社のPERと比較する

先述の銘柄選定の基準をクリアしたもので気になるものがあった場合、まずその業種の平均PERを見ます。

▼こちらから東証一部・東証二部・東証マザーズの業種別PERが見れます。
規模別・業種別PER・PBR(連結・単体)一覧
(リンク先:日本取引所グループ)

この業種別の平均数字はあくまで目安です。
この数字でなんとなく業種のPER温度的なものを把握します。
(例:東証一部の「鉱業」はPER33倍で高めなんだなーとか、東証二部の「陸運業」はPER7.6で低めなんだなーとか)
繰り返し言いますが、あくまで、なんとなくな感覚だけをここでは掴みます。

そして、気になる企業のPERと同業他社のPERで実際に比較をしてみます。
この時の同業他社は四季報記載の【比較会社】を参考にします。
この時、【比較会社】のPERで、
他と比べて、極端に低いものだったり、高いものがある場合は、
その【比較会社】の直近の業績をチェックします。
業績の上方修正だったり、下降修正の影響でPERが特異な数値になっている可能性があるからです。
その中で下降修正となっているものは比較対象外として外します。
ここで比較しようとしている気になる企業のPERは将来性のある企業として選定をしているので、
業績が下降して割安になっている銘柄と比較するのはナンセンスです。

あくまで業績が順調に推移している、もしくは業績が上昇している銘柄と比較をします。

これらの正常な【比較会社】と比べてPERが割安であれば、割安といえる部分は大きいと思います。

営業利益倍率で測る

これはPERとは違う割安度を測る指数になります。
企業価値(EV=時価総額+有利子負債-現金)を
営業利益(EBIT)で割り計算します。

これがどういう定義に基づいて
指数を測っているかというと…

銀行と株主が出したお金=資金=EV
企業が本業で稼いだ利益=営業利益=EBIT

銀行と株主が出したお金に対して本業で稼いだ利益はどれくらいの割合で稼げているのか?
その指数を測るという計算式になります。

EV/EBITで8~10倍未満であれば割安と言えるそうです。

PEGレシオで成長性の割安度を測る

PERが異常に高くても、それ以上に企業の成長力が勝っている場合は相対的にみると株価は割安と判断できます。
その成長性を測る指数がPEGレシオです。

計算式は
PERを3~5年程度の1株益の成長率(EPS成長率)の平均で割ります。

この数値が2倍以上は割高、1倍以下は割安と見れるそうです。

例えば、以下のような企業があった場合

PER:50倍 1株益(EPS) 前年比EPS成長率
2017年度 350 16.7%
2016年度 300 100%
2015年度 150 200%
2014年度 50 400%
2013年度 10

計算式は以下のようになります。
(16.7+100+200+400)÷4=179.18
50÷179.18=0.28

PER50倍という高い指数でもPEGレシオで成長性を測ると現時点で割安だといえます。

ただ実際に上記のような業績推移があった場合は、直近の利益成長率は落ちてきているので、この数式を鵜呑みにするのは危険ですね。
こういう部分は数式で計算できない企業の将来価値や成長シナリオを描くことでカバーします。

1株あたりのキャッシュポジションを算出してPERを算出

ピーターリンチの理論で1株当たりのキャッシュを算出してそれを株価から差し引きPERを算出します。

これがどういうことを意味するかというと、
キャッシュ=(現金ー負債合計)は、
株主のお金ってことですね。

このキャッシュは株主のお金なんだから、
株価から1株あたりのキャッシュを引いた値が真の株価でしょ!
って理論です。

仮に株価100円の株があって、
1株当たりのキャッシュが20円だとしたら、
実質株価は80円ってことになります。

株価100円でPER10倍の株が、
実質は株価80円でPER8倍のお買い得株だった!
という計算ができるんですね。

つまりこの理論が言いたいのは、
膨大なキャッシュを保有していて着実に成長している企業は、
非常に魅力的!ということです。

ちなみに1株当たりのキャッシュポジションは以下の計算で算出します。

純利益÷1株利益=期中平均株式数
(現金-負債合計)÷期中平均株式数=1株当たりのキャッシュポジション

株価-1株当たりのキャッシュポジション=株主のお金を除いた実質の株価
株主のお金を除いた実質の株価÷1株利益=株主のお金を除いた実質のPER

ただ不動産業や建設業みたいにまず資金を投入して、
最後に回収していくというような事業構造だと、
この計算を行うと数値は割高になります。
手元の現金が少なくなりがちな事業なので致し方ないですよね。

この計算式に限りませんが、
業種毎にきちんと事業構造や特徴を理解し
それぞれの数字が意味する計算式を使って
割安度を測るというのが大事になってきます。

日々の銘柄はここから見つける

ここまでは自分が銘柄選定をする上での基準だったり、割安度を測る指数だったりをお伝えしました。
では肝心の選定をする銘柄の候補はどこから見つけているのか?

2種類の探し方があるので以下に記します。

新高値をつけた銘柄から見つける

株価が最も上昇しやすいポイントの一つに新高値をつけた時があります。
その中でも2年くらいの間隔をあけて前回の高値を更新してきた銘柄は、
業績なども好調に推移している場合、
株価のブレイクアウトを起こしやすい要素を多く秘めています。

逆に言うと、
業績など経営がしっかりして成長している企業が2年来の新高値をつけたら
どんどん上がっていきやすいということですね。

ちなみに業績でチェックしているところは売上、利益が順調に推移しているか、を見てます。
PERが60倍以上などになってる銘柄はもうその時点で切ってますね。

新高値銘柄は以下のサイトで見つけます。
1年来高値・安値更新銘柄
(リンク先:なでしこインベストメント)

適時開示情報から見つける

国内金融商品取引所(東京証券取引所、名古屋証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所)の上場会社が開示した情報が見れる適時開示情報。
http://www.jpx.co.jp/listing/disclosure/
(リンク先:日本取引所グループ)

ここから日々、以下のキーワードを探して銘柄選定をします。

  • 中期経営計画
  • 優待
  • 分割
  • 単元株式
  • 売り出し
  • 売出
  • 新設
  • 月次
  • 業績予想の修正
  • 立会外分売
  • 貸借銘柄選定

【中期経営計画】【業績予想の修正】【月次】を見て成長株、割安株を探す、
それ以外の項目で昇格期待株、優待株を探す、
といった感じです。

Windowsユーザーはキーボードの『CTRL+F』で、ページ内のキーワードを探すと楽ですよ。
(※Macユーザーは『Command+F』)

スマートフォンユーザーは以下のアプリを登録しておくと、
わざわざサイト内で検索することもせず、
通知で知らせてくれるので非常に便利です。

iPhoneアプリの『適時開示なう』は「お気に入り企業」で登録した企業のIRをいち早く知らせてくれるなど
すごいオススメですよ。

 

アンドロイドユーザーには以下のアプリがあるみたいです。

 

終わりに

以上、長々となりましたが自分なりの銘柄選定法をお伝えしました。

色々割安性を測る計算式なども記載したので、
手間に感じる方も多いと思いますが、
実際にこの計算式に当てはめてまで調べようと思う銘柄が出てくることはあまりないです。

相場の状態にもよりますが、
1週間で3~5個くらいでしょうか。

ただその3~5個は徹底して調べるようにしています。

いつも銘柄選定をしている時の手順としては、

【新高値銘柄】【適時開示情報】
で銘柄の候補を探す

気になるのがあったら
業種、業績、企業HPを見る

割安度測る

的な感じです。

計算するのは最後の段階ですね。
計算式もエクセルに入力しておけば、
あとは数値を入れるだけで出来ます。

今回は自分のなりの銘柄選定法をお伝えしましたが、
デイトレとか
100%テクニカル投資とか
優待目当ての投資とか
を主戦とされてる方から見ると、
『ダルくてやってらんね!』的なやり方かもしれませんが、
世の中には色々と試行錯誤されてる投資方法があるので、
一番大事なのは自分にあった投資方法を確立することだと思います。

私の場合は今のところ、
このやり方が自分に合ってるかなと思い、
このスタイルでやっています。

もしかしたら今後変わっていくかもしれませんね。
またその際はちょいちょいブログでお伝えしようと思います。

ちなみに今回のこの『自分なりの銘柄選定法』は以下の書籍を参考にしました。
この記事で扱っていることは自分のアレンジも入ってるので、
こちらの書籍に全て載っているわけではありませんが、
投資をしていく上でタメになる本だと思いますのでご紹介しておきます。

伝説のファンドマネージャーが教える株の公式ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 改訂第2版

▼もっと掘り下げて書いてます!

銘柄選定で見てるとこ~チャート編~

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