業績の伸びが著しい人材派遣業のウィルグループ。
2017年は『働き方改革』で人材業の株も注目されているので急成長中の企業を取り上げてみました。
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4年で3倍弱の売上アップ!中期計画はここから3年で倍近くの売上1,000億!
年間の業績を見ると、売上がすごい勢いで伸びてきているウィルグループ。
2013.03月期は220億だった売上が2017.03月期には570億の売上予想を立てるほど急成長を遂げています。
【年間売上推移(単位:百万円)】
決算期 | 売上高 | 前年比伸び率(%) |
2013.03 | 22,174 | ー |
2014.03 | 26,798 | 120.8 |
2015.03 | 32,586 | 121.5 |
2016.03 | 45,028 | 138.1 |
2017.03 | 57,000 | 126.5 |
5年以上にわたり20%以上の売上伸び率で推移している企業はなかなか見ないのでこれはすごいです。
売上が伸びているということは、市場需要が大いにあることを示しており、今後も更なる成長が期待できます。
中期計画では2020.03月期に売上高1,000億、営業利益40億を掲げており、達成できる余地は大いにありそうですね。
ウィルグループの強みは?
ウィルグループの競合他社との差別化を図る戦略サービスとして「ハイブリッド派遣」というものがあります。
これが通常の派遣とどう違うかというと…
通常の「派遣」は、派遣先へ派遣社員のみを送るという業態ですが、
「ハイブリッド派遣」は派遣社員+フィールドサポーター(ウィルグループの正社員)を送ります。
フィールドサポーターは、
派遣先の担当者と連携を取りながら、
現場のマネジメントや派遣スタッフへの指示を行います。
これがどういうメリットがあるかというと、
通常の派遣だと派遣先の担当者が派遣社員1人1人と連携を取らないといけませんが、その手間がなくなります。
他にも、派遣先からの急な要望に迅速かつ的確に対応したり、現場の派遣社員のモチベーションを高めたりとフィールドサポーター自身も派遣先で働きながら様々なケアをしてくれます。
私も学生時代に派遣のバイトをした経験があるのですが、
派遣先の立場で考えると、これは非常に良いシステムだな、と思います。
というのも、
派遣社員はまず現場に行くと、
派遣先の正社員に色々レクチャーを受けながら業務を行うのが殆どです。
ウィルグループが市場としている販売業務やコールセンター業務、製造業務はその傾向が猶更強いと思います。
現場によっては、丸1日自分の業務と並行しながら派遣スタッフ1人1人のケアを行う派遣先の社員もおり、
派遣先からしたら派遣を雇うことによって、貴重な正社員の戦力を削いでしまうことになります。
こういう正社員の負担を軽減する業態の「ハイブリッド派遣」は他社にはないウィルグループ独自の強みであると言えます。
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今後の成長性
ウィルグループには現在、以下3つの主力事業があります。
- セールスアウトソーシング
- コールセンターアウトソーシング
- ファクトリーアウトソーシング
セールスアウトソーシングは店頭販売員、コールセンターアウトソーシングはコールセンター、ファクトリーアウトソーシングは製造業となっており、
それぞれの各分野への人材サービスが大きな収益となっています。
今後はさらに介護人材派遣、インターネット・IoT分野、ASEAN地域における海外人材という市場の成長率が高い分野でも新たな主要3事業として確立していく狙いがあります。
現在、その事業への先行投資を積極的に行っており、売上の割には利益の伸びが今一つな状態が続いています。
この新規3事業が大きな収益を上げるようになったとき、ウィルグループは更なる成長を遂げることになりそうですね!
月足チャートは新高値をつけ上昇モード
月足チャートを見ると、現在新高値をつけた株価はここからさらに大きく伸びていきそうな形をしています。
【月足チャート】
最近は『働き方改革』で人材派遣銘柄が注目されていることも今の上昇につながっていると思います。
話題性と成長期待、そして新高値の勢いを備えたこの銘柄は非常に面白いのではないでしょうか!