投資スタイル

東証一部昇格期待株の探し方

:2016年12月3日


東京証券市場

株価が上昇する材料の一つで東証一部昇格があります。

企業から突然発表される東証一部鞍替えのニュース。

事前に把握しておけば大きなキャピタルゲイン(売買差益)が見込めます。

今回はそんな昇格期待株を事前に見つける私なりの方法をお教えします。

そもそも東証一部に昇格するには?

昇格期待株を探すにはまず東証一部昇格の条件を学ぶところから始まります。

細かい条件は多々ありますので、全部きっちり把握したいという方は以下の市場変更基準をご確認ください。

一部指定・指定替え・市場変更基準 | 日本取引所グループ
(リンク先:日本取引所グループ)

東証一部昇格には様々な実績が必要になってくるのですが、私は主に以下の条件を見て昇格期待株を探します。 

  1. 株主数
  2. 流通株式
  3. 時価総額

数ある昇格条件の中でも、なぜこの条件に絞っているかというと、
一部昇格を狙う企業の多くはこの条件を満たすために様々な施策を行うからです。

ちなみに各市場から一部昇格するにはこちらの数字達成が必要となります。

東証一部昇格条件
在籍市場 株主数 流通株式 時価総額
東証二部 2,200人以上 a.流通株式数2万単位以上 40億円以上
b.流通株式時価総額20億円以上
c.流通株式比率35%以上
東証マザーズ
Aパターン
2,200人以上 a.流通株式数2万単位以上 40億円以上
b.流通株式時価総額20億円以上
c.流通株式比率35%以上
東証マザーズ
Bパターン
2,200人以上 a.流通株式数2万単位以上 250億円以上
b.流通株式時価総額10億円以上
c.流通株式比率35%以上
東証JASDAQ 2,200人以上 a.流通株式数2万単位以上 250億円以上
b.流通株式比率35%以上

東証一部昇格のために企業が行う施策

株主数、流通株式、時価総額、これら3つの条件を満たすためには株主の増加、株式の流動性向上が絶対的に必要になってきます。

それらを効率的に満たす施策がこちらです。

  • 優待新設
  • 優待拡充
  • 株式分割
  • 立会外分売
  • 貸借銘柄選定
  • 単元株式

これらの施策を行うと、必然的に株主の増加、株式の流動性向上すなわち
株主数、流通株式、時価総額】の上昇が見込まれます。

つまり、昇格期待株を探す時は闇雲に企業分析を行うのではなく、
こういう施策が発表された企業に絞って分析をじっくりやってみるのです。

その中で株主数、流通株式、時価総額で上場基準を満たしていない企業があったら、より深く分析をしてみましょう。そこから昇格に向けて動き出している企業のサインを見つけ出すのです。

企業の昇格サインを見つけるためには

企業が一部昇格を目指すために行うことはおおよそ把握できたかと思います。

ただ、日々ネット検索や市場の動向を見ていても上記の施策はすぐに私たちの元には届きません。企業のIRを1つ1つ見ているのも効率が悪いです。

そこでお教えするのが、これらの施策が発表された時更新される取引所の適時開示情報閲覧サービス

適時開示情報閲覧サービス
(リンク先:日本取引所グループ)

こちらでは、日々企業から発表されるニュースが上がっております。

1日1度でいいので、ここの情報をチェックしていれば自ずと昇格サインを出している企業が見つけられるでしょう。

 上のサイトと合わせ、スマートフォンをお持ちの方は「適時開示」アプリをダウンロードすることをお勧めします。
私はiPhoneユーザーなので以下のアプリを利用しています。

 
アンドロイドユーザーには以下のアプリがあるみたいです。
 

このアプリの良いところは適時開示情報の中で事前に登録したキーワードの更新があればその都度お知らせしてくれます。

「優待」「分割」「立会外分売」など昇格キーワードとなりそうな言葉を予め登録しておけば、それらの情報があった際通知してくれる非常に便利なアプリです。

流通株式の計算式

株主数、時価総額は四季報や証券サイトを見れば分かりますが、流通株式(流通株式数、流通株式時価総額、流通株式比率)は少し複雑な計算が必要になります。

以下にそれぞれの計算式を記載しますので、エクセルなどに計算式を組み込ませておけば数値を入れるだけで楽に計測できるようになります。

流通株式数【2万単位以上】

(発行済株式数)

ー(自己株式数)

ー(役員とその親族などに関係する株式数)

ー(10%以上の大株主の保有株式数)

=流通株式数(←これを最低投資単元で割る 

この引き算から出た数値(流通株式数)を最低投資単元(1口100株の場合は100)で割ります。

その数値が2万単位以上であれば流通株式数は条件を満たしていると判断してよいと思います。

流通株式時価総額【20億もしくは10億以上】

上記の計算式で出た流通株式数 (※最低投資単元で割る前の数字と株価を掛けて流通株式時価総額を計算します。  

流通株式数×株価=流通株式時価総額

先述の東証一部昇格条件に記載してますが流通株式時価総額は東証マザーズのみ10億円以上でも条件を満たす場合があります。それ以外は20億円以上が昇格条件となります。

流通株式比率【35%以上】

流通株式比率も流通株式数※最低投資単元で割る前の数字を用います。 

流通株式数÷発行済株式数×100=流通株式比率 

流通株式比率は35%以上が東証一部昇格条件となります。

東証一部に昇格するタイミング

東証一部に昇格するには市場の在籍期間もハードルになってきます。

ただ、それ故にその在籍期間がクリアできそうな時期を狙って昇格期待株を探す手法もあります。少し参考にする程度の目線で使っていただければと思います。

東証二部・マザーズの『1年ルール』

東証二部・マザーズ・JASDAQに新規上場してきた企業は『上場してから在籍1年間』を経過しないと一部に昇格できないというルールがあります。

これを俗に『1年ルール』と言います。

JASDAQから一部への鞍替えはなかなかないですが、二部・マザーズに新規上場した銘柄の中にはこの在籍1年間を経過してから一部に昇格する銘柄が結構あります。

東証二部・マザーズに上場して1年目を迎えそうな銘柄から昇格候補を探してみるやり方も一つの手法です。

地方市場or東証JASDAQから二部に上場した銘柄

先ほどJASDAQから一部へ鞍替えするケースはあまりないと記載しましたが、二部を経由して一部に昇格する事例は大いにあります。ちなみに地方市場から二部を経由して昇格する事例もあります。

つまり、JASDAQ(もしくは地方市場)⇒二部⇒一部

という段階を踏んで一部昇格するケースです。

ただその場合も1年ルールの適用がそれぞれであります。

以下のような感じです。 

1年ルール

東証マザーズの10年ルール

こちらは東証マザーズだけに適用される独自の制度。

マザーズ在籍10年を経過すると東証二部に昇格するかマザーズに残留するかの二択を迫られます。これは企業の成長意欲などとは関係なく強制的に発動される制度なので、ここから東証二部に昇格した企業がそのまま一部昇格を目指す可能性が高いかと考えると、あまりそうではないと思います。

仮にこの中から昇格期待株を探すのであれば、二部昇格に合わせ優待拡充や株式の分割など東証一部昇格のために企業が行う施策を実施してきた成長意欲のある企業から狙いを絞るやり方をおすすめします。

なるべく割安な東証一部昇格期待株を探す

ここまで東証一部昇格期待株の探し方をあらかた説明してきました。

このやり方で色々な昇格期待株の条件を満たす銘柄が見つかってくると思いますが、
株を購入する前に気をつけて欲しいことがあります。

それはなるべく割安な銘柄を探すこと

東証一部昇格が発表されると、ほとんどの株価は上昇しますが、
その上昇幅は様々です。

事前に一部昇格意欲を公言している企業や元々割高な株などは、一部に昇格してもその期待値が既に株価に折り込まれている場合もあり、少ししか上昇せず、そのまますぐに下落して元の株価に収まるという場合もあります。

下手をすると先述の『一年ルール』などで既に昇格を見越して想定以上に買いが集まっていた場合、昇格発表前が株価のピークだった!なんてことも有り得ます。

なので、このブログを見て昇格期待株を探そう、と思い立った方は株を購入する前に一度株価の割安性を測ってみることをおすすめします。

今、割安でなくても一部に昇格することにより今後の成長性が大いに見込めるなど、
将来的な価値を現状の株価と鑑みた時、割安だと判断できれば買う選択もありです。

今回の昇格期待株に限らずですが、株を購入する際はある程度の企業分析を自分なりにしてみることが一番大事なのではないかと思います。

ちなみにこの記事に記した東証一部昇格期待株の探し方は以下の書籍を参考にしてます。

昇格期待の優待バリュー株で1億稼ぐ!

もっと深く昇格期待の株を探したいという方にはとてもオススメな一冊です。

当ブログ内で紹介した昇格期待株はどうなった?

当ブログ内で紹介した昇格期待株のその後を以下の記事にまとめてみました。

東証一部昇格期待株のその後~2017/03/17時点~

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