先日イノベーションの決算が発表されましたので個人的な感想でも書いておこうと思います。
率直な感想を言うと、
ぱっとしねぇなぁ
ってのが正直なところ。
今回はなぜそう思うのか、
そのあたりの意見も掘り下げてみようと思います。
スポンサーリンク
上方修正があった1Q決算
今回のイノベーション1Q決算は期初に発表した通期業績からの上方修正もあり、一見良さげな決算です。
一見良さげなので、株価の上昇が始まるかと思いきや・・・
8/15現時点での株価は決算発表後から右肩下がりの流れ。
株価が下落している以上、今回の決算は完全に市場の期待値以下だったということですね。
ではなぜ上方修正があったにもかかわらず、株価は下落しているのか。
その要因を決算書を見ながら考察してみます。
事業別の売上推移
1Q決算を前年同期比で見ると売上+30.4%、営業益+12.8%、最終益(純利益)-12.9%と売上の上昇は良いですが営業利益、純利益がちょっといまいちだなと個人的に感じます。
イノベーションの事業は粗利率50%の高粗利なビジネスなので、売上の推移から見るとこの営業利益率はちょっといただけないですね。
営業利益率が低いということは2つの要因が考えられます。
- 事業の先行投資をしている
- 利益率が高い事業の売上が伸び悩んでいる
これが「事業の先行投資」による営業利益率の低下ならよいのですが、利益率が高い事業が伸び悩んでいるのであれば、ちょっとよろしくないです。
ということで、
事業別の前年同期比売上推移を見てみます。
- オンラインメディア事業の売上:前年同期比+110%
- ITソリューション事業の売上:前年同期比+108%
- 金融プラットフォーム事業の売上:前年セグメントなし
全体の売上としては+30%でしたが、個別事業で見ると既存事業のオンラインメディア、ITソリューションが伸び悩んでるのがわかります。
この既存事業が伸び悩んでるのが利益の圧迫ひいては株価下落を招いている要因かなと私は見てます。
全体の事業としてみれば新規事業となる金融プラットフォームが凄まじい勢いで伸びており、今後の成長性としての期待は出来つつも、株価が爆上げするにはやはり既存事業のしっかりとした成長がないとむずかしいんじゃかなというのが今回イノベーション決算を見た私の所感です。
ただ、コロナ禍の影響が続く昨今、イノベーションの事業にとってはコロナ禍は確実に追い風だと思うので、既存事業の伸び悩みは確かによろしくない要因ではありますが、まだ売りとする判断は早計かなと思い、とりあえず決算前に買った分は保有のままで行こうかと思います。
決算期待して信用分も買っちゃってたなー。