あなたはバンクエラという仮想通貨のプロジェクトをご存知でしょうか?
これから来るであろう「ブロックチェーン時代の銀行」を目指し、
2017年11月~2018年2月までの約4カ月間行われたICOで、
当時歴代4位となる165億円を調達した大型プロジェクトです。
日本でもICOを購入されてる投資家が非常に多いので、
現時点でわかることを今回記事にまとめてみました。
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バンクエラとは?その目的
バンクエラはこれから世の中に普及するブロックチェーン技術を用い、
顧客の銀行手数料を削減した仮想通貨と法定通貨を取り扱う銀行の設立を目指しています。
例えば、
既存の銀行のシステムだど海外に送金する場合、
送金の間にいくつものカウンターパーティ(取引相手)が入ってしまい、
手数料も高く送金時間も長くなったりと顧客の負担になってしまいますよね。
バンクエラのサービスは、
ブロックチェーン技術により、
これらのカウンターパーティーを介さずとも、
銀行業務を提供できるようにし、
これまでかかっていた業務コストを大幅に削減します。
具体的にどのようなサービス内容を提供するかは、
こちらの3つになります。
- 支払
- ローンと貯金
- 投資
支払
IBANコードやデビットカード、決済代行サービスなどの従来の支払手段に加え、
他の金融市場の中継銀行として送金サービスなどを実施。
ビットコインやイーサリアムなどほとんどの仮想通貨を決済手段として取り扱いできるようにします。
また投資信託など今後リリースされる投資商品も決済代行サービスと相乗させ、新しい通貨に対応できるようにします。
ローンと貯金
バンクエラはテクノロジーを活用して、
現在の勘定残高に合わせた金利の提供ができるようにします。
投資
バンクエラは個人及び法人向けの投資ソリューションの提供も開始。
最先端の人工知能を用いて開発されたウェルスマネジメントやアドバイザリーを提供します。
バンクエラの特徴
基本情報
プロジェクト名 | バンクエラ |
---|---|
通貨単位 | BNK |
発行上限 | 250億BNK |
取引開始日 | 2017/10/2 |
コンセンサス アルゴリズム |
- |
公式サイト | 詳細はこちら |
チャット | 詳細はこちら |
ツイッター | 詳細はこちら |
仮想通貨販売所スペクトロコインを運営中
バンクエラは「スペクトロコイン」という現在約85万人が利用している仮想通貨販売所(兼両替所)を2013年2月から運営しており、
そこではバンクエラが今回目指している仮想通貨購入やウォレット、デビットカードの発行、決済代行のサービスを既に成功させています。
ビットコインなどの主要通貨はもちろん、
バンクエラのトークンであるBNKや20種類以上の法定通貨や金(ゴールド)の売買も対応しているのが特徴です。
- ビットコイン
- イーサリアム
- ダッシュ
- ネム
- BNK
- アメリカ・ドル
- ユーロ
- イギリス・ポンド
- 人民元
- スイス・フラン
- オーストラリア・ドル
- カナダ・ドル
- チェッコ・コルナ
- トルコ・リラ
- クロアチア・クーナ
- ウクライナ フリヴニャ
- カザフスタン テンゲ
- デンマーク・クローネ
- ジョージア・リラ
- 香港ドル
- 日本円
- ノルウェー・クローネ
- ポーランド・ズウォティ
- スウェーデン・クローナ
- シンガポール・ドル
- 南アフリカ・ラン
- ロシア・ルーブル
- ブラジル レアル
- ベラルーシ ルーブル
BNK保有者に配当
バンクエラのトークンBNK保有者には毎週木曜に配当が分配されます。
バンクエラが事業収益で得た利益の20%が、
ホルダーのBNK保有量に応じて配当。
この配当を目当てにBNKを保有しているホルダーも多数いますね。
配当を自動で受け取るにはスペクトロコインのウォレットで保有しておく。
それ以外はスペクトロコイン運営に請求を行う必要がある。
ちなみに、
この事業収益にはスペクトロコインの収益も含まれており、
2017年のICO時点から購入していたホルダーには、
配当がその時点から発生しています。
バンクエラのホワイトペーパーでは、
初年度で1,100万ユーロ、10年以内に5億ユーロまでの拡大を見込んでいます。
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上場している取引所
2018年8月現在、バンクエラ(BNK)が上場している取引所はHitBTCのみになります。
HitBTCは日本在住の方だと金融庁の締め付けやらなんやらで、
取引できなくなったことを聞きましたが、
ここ最近のネット上では普通に取引できてる方の声をよく聞きますね。
大きい金額を出金しようとすると制限がかかるような話も聞いたりしますので、
利用される方は一度少額で試してみたりするのをおすすめします。
HitBTCでは、BTC/ETH/USDT建ての取引ができます。
BNKが上場したのは6月ですが、
2018年は仮想通貨市場全体が下落傾向にあり、
殆どのICOが原価割れをしています。
上場後のチャートを見ると、
BNKもその例に盛らず上場直後の価格から比べると、
70%ほど下落していますね。
だいぶ下落して価格も安くなってきてますが、
仮想通貨全体がまだまだ底打ちしたかどうかも危ういので、
どうしてもBNKが欲しいという方は、
ドルコスト平均法で購入していくことをおすすめします。
一度に購入せず資金を分割して定期的に一定金額分を買っていく方法
ちなみにHitBTCは海外取引所になるので、
購入する場合は国内取引所でBTCかETHを購入して送金しましょう。
国内取引所でBTC(もしくはETH)を買うならビットポイントがおすすめです。
今後はどうなる?将来性は?
ブロックチェーン技術を駆使して、
仮想通貨と法定通貨を取り扱う次世代の銀行バンクエラ。
今掲げているビジョンは分かりましたが、
今後はどう動いていくのでしょう。
ロードマップでこれからの動きを読んでみました。
ロードマップ
ITインフラの開発/ウォレット機能(完了済)
既に発表してある「ITインフラの開発」と「ウォレット機能」は現時点で完了しています。
これは既にスペクトロコインで実装されていますね。
取引所の開設(2018年後半)
バンクエラは2018年後半に自社で取引所を開設する予定です。
この取引所では、BTCなどの主要通貨をはじめバンクエラトークンのBNKも取り扱います。
しかもBNK建てで取引をすると手数料が無料になります!
このような特典をつけるとトークンの流動性も確保されるので、
BNKの価値向上につながりますね。
既に公式サイトではデモ版が公開されています。
バンキング機能(2019年前半)
バンクエラは2018年秋までに銀行ライセンスまたはパートナーシップの申請書を提出し、遅くとも2019年末までにライセンスの取得を目指します。
バンクエラは主要管轄区域(EU、アメリカ、日本など)で、
それぞれ申請する必要があるのでこれは結構時間がかかりそうですね。
このライセンスが取得できれば、
国境を超えたクロスボーダー取引を即時に可能にするだけでなく、複数の管轄区域における金融市場へ直接アクセスできるため、低い為替レートが提供することができます。
預金及び貸出業務の銀行業もスタートできますね。
投資ソリューション(2019年後半)
2019年後半には、
個人及び法人向けの投資ソリューションの提供も開始します。
個人向けには低コストの上場投資信託の提供から始め、のちにトレーディン
グ、アドバイサリー、仲買業務を行います。
法人向けにはトレジャリーサービスから始め、
法人顧客に必要なほとんどの投資銀行サービスの提供まで拡張します。
新たな通貨(2020年)
ロードマップの最後に書いてある2020年には「新たな通貨」の提供が示唆されています。
通貨と書いてますが、
ロードマップ通りに事業が進めばこの段階では、
仮想通貨以外にも投資信託だったり様々な金融商品を扱ってそうなので、
仮想通貨が追加されるかは未知数ですね。
バンクエラの将来性
ホワイトペーパーとロードマップからの考察ですが、
このまま順調に他国からの銀行ライセンスも取得出来て、
描いている通りの仮想通貨の決済代行サービスや投資事業が行えていれば、
2019年末くらいには世界でも類をみない銀行になっているんじゃないでしょうか。
預金や貸出などの既存の銀行事業を行いつつ、
仮想通貨と法定通貨を取り扱う、
顧客手数料がリーズナブルな次世代ブロックチェーンの銀行。
プロジェクトとしては非常に面白いですね!