株で儲かるための決算書の読み方とは?分析に大事な4つの見方!

株で儲かるための決算書の読み方とは?分析に大事な4つの見方!

決算書って何が書いてあるかさっぱりわからない。

決算書を始めてみた時って、
誰でもこう思いますよね。

ですが、
決算書はちょっとしたポイントを押さえて読めるようになると、
会社の事業がうまくいってるのか、
将来的にどうなりそうなのか、
株式投資で非常に役立つ有益な情報がたくさん手に入ります。

つまり、
株式投資で儲かるためには決算書を読めるようになるのが、
めちゃくちゃ手っ取り早いんです!

決算書が読めると、
株式投資で儲かる確率は大きく上がります。

決算書で主にどんなところを見ているか、
企業分析に役立つ4つの見方をお伝えできればと思います。

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まずは一通り目を通す

決算書には、
長々と事業に関する文章だったり、
損益計算書、資産、キャッシュフローの数字だったり、
結構な量の情報が書かれています。

結構な量の情報ですが、
まずは全てこれらの情報には目を通しましょう。

決算書を見る時は、
ある程度企業の事業構造を理解した状態で見ているので、
自分がイメージした事業の中身と照らし合わせながら見ていくと、
より企業に対しての理解度が深まると思います。

特に、
その企業の主力となっている事業だったり、
今後成長が見込めそうな事業は徹底的に見るようにすると、
結構いい情報が書かれていたりすることがあります。

営業利益、経常利益、純利益から読む

株価に大きく影響を与える利益ですが、
この利益もいくつか種類があります。

決算書の冒頭に書かれているのは、
「営業利益」「経常利益」「純利益」の3つです。

それぞれの利益は、
簡易的に表現すると、
以下の数字が計上されるようになっています。

  • 営業利益…『売上』から『経費』を引いた数字
  • 経常利益…『営業利益』に『本業外の損益』を加えた(引いた)数字
  • 純利益…『経常利益』から『税金』を引いた数字

『純利益』を『期中平均株式数』で割った数字が『1株益』として計上され、
株価を動かす大きな要因となっています。

『純利益』は最終的に企業に残った利益となり、
大抵の場合は『営業利益』や『経常利益』より少ない数字となります。
税金が引かれた数字なので当然といえば当然ですよね。

ですが、
たまにこの『純利益』が『営業利益』や『経常利益』より多い場合や、
ほぼ変わらない数字で計上されることがあります。

税金が繰延べされていたり、
一過性による特別利益が発生していたり、
色々なケースが考えられます。

なぜそのようなケースが発生するのか、
こういう違和感のある数字の計上の要因を掘り下げていくと、
意外な発見があったりするものです。

例えば、
『売上』は伸びてるのに『営業利益』が前期より少ないのは何故だろう??
⇒事業拡大による先行投資のため『経費』が前期より膨らんでいた。
⇒この先行投資の『経費』が以前の基準まで落ち着いてきたら『営業利益』はもっと増えてくるんじゃないか?
⇒『営業利益』が増えれば『経常利益』『純利益』も増えてくるんじゃないか?

とかね。

1四半期の決算書だけでなく前四半期、前々四半期の決算書と見比べることにより、
もっと有益な情報が得られるケースも増えてきます。

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資産を見て財務の健全性を測る

私は以下の計算式で財務の健全性を測るようにしています。

  • 流動比率…流動資産/流動負債
    (100%未満は危険)
  • 当座比率…当座資産(現預金+受取手形+売掛金)/流動負債
    (80%未満は危険)
  • 固定比率…固定資産/自己資本
    (200%以上は危険)
  • 棚卸資産回転期間…棚卸資産/月間売上高
    (1カ月以内なら安全)
  • 売上債権回転期間…売上債権(受取手形+売掛金)/月間売上高
    (2カ月以内なら安全)

それぞれの項目において、
上のような計算式で当てはめてみます。

()内に危険だとか、安全だとかの目安を書きましたが、
この数字は同業他社と比べて、
ある程度の平均値を見るようにします。

なぜなら、
この数字は事業によってもだいぶ変わってくるからですね。

例えば、
不動産業や建設業とかを上の数字で測ると、
結構ひどいものばかりになります。

ですが、
それはその会社が危険だということではなく、
不動産業や建設業は事業の特性上、
まず始めに大型な資金を投入し、
売却したら一気に収益を上げるというビジネスモデルなので、
あまり財務の健全性などを測っても不安な数字しか出てきません。

大事なのは、
これらの数字をきちんと見るためにも、
まず事業構造などの企業分析をしっかりすることです。

過去から現在までどう変わってきてるかを見る

決算書というのは四半期毎に発表がされてますが、
2年、3年前と比べてみたりすると、
企業のどこが成長してきていて、
今どこに力を入れているのかが、
分かったりする場合が多々あります。

1四半期の決算書だけ見て調子のよかった数字でも、
前四半期、前々四半期の数字と比べてみた時に、
縮小傾向にある数字なのか、
それとも上昇傾向にある数字なのかで、
その数字に対する印象も大きく変わってくると思います。

決算書を見る時は、
必ずその企業の事業構造をある程度理解した上で、
過去からどのような経緯を経て、
現在に至るのか、
そして未来に向かってどのような成長路線を描いているのかを、
意識して見るようにすると、
非常に有益な情報が得られることがあると思います。

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