野村総研、IBM、富士通などの業界を代表する企業を中心に基幹システムの構築・メンテナンス技術を提供しているハイマックス。
現時点での割安性、今後の中期計画に関する成長期待など色々といい点が目立ったので注目してみました。
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業績好調なのに数値は割安
ハイマックスのPERは1/10の時点で11.5。
これは東証一部内での情報通信業の平均PER23.6と比べるとだいぶ割安になります。
【東証一部の業種平均PERはこちらで見れます】
http://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/misc/04.html
(リンク先:日本取引所グループ)
ちなみに四季報記載の比較会社の指数は以下のような感じです。
- 2335キューブシステム/PER18.2
- 4333東邦シス/PER9.0
- 9759NSD/PER18.3
【4333東邦シス】と比べるとそこまで割安性はないように見えますが、
東邦シスは今期の業績進捗率が伸び悩んでいる影響もあり、PERが極端に低くなっていると捉えることができます。
ハイマックスは今期の業績進捗率も好調に推移しており、比較するPERとしては【2335キューブシステム】と【9759NSD】が参考の数値になるかと思います。
以上のことからハイマックスのPERは18~20倍が妥当なところなのでは?
と思い、十分割安性はあると判断しました。
中期計画の成長期待
ハイマックスは過去5年以上にわたり右肩上がりで売上を拡大しており、近年はその伸び率が上がってきています。
【2012.03~2016.03:売上高(単位百万円)】
2012.03 | 8,856 |
2013.03 | 9,072 |
2014.03 | 9,328 |
2015.03 | 10,180 |
2016.03 | 11,037 |
そして当社HPで発表されている中期計画では2017.03月度に売上130億を達成し、そこから年平均成長率10%を経て2022.03月度に売上220億&営業利益率10%以上を目指すことが公言されています。
仮にこの計画が達成され、PERも先述の18~20倍の適正値になってくれば株価はここから3倍弱となる数字まで上昇してきます。
ざっと計算すると4,000円前後!?
中期計画では主に以下の項目が掲げられています。
- 第2・第3の柱となる顧客作り
- 非金融分野比率の向上
- エンドユーザー取引比率の向上
- BtoC向けのビジネス
- 海外事業進出の支援
- 資本提携やM&A
ここ1~2年で見せ始めた伸び率を今後も維持出来るのであれば、中期計画を達成できる可能性は大いにあると思います。
ん~成長期待も高まりますね!
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月足チャートもいい感じ
月足チャートを見ると、過去10年来では最高値となる高値をマークしているハイマックス。
【月足チャート】
2008年を底値にじわじわと上昇してきましたが、そこから1本調子で上がりきるのではなく、2015年初旬に高値を記録したあと、一旦下がって最近になりまた上昇してきました。
このように一定期間の保ちあいをつけて上昇してきた株価で新高値をつけたものはここから更に大きく上昇する傾向があります。
中期計画の成長期待を支えるのは野村総合研究所?
ハイマックスの主要取引先として野村総合研究所があげられます。
今期の第2四半期報告書を見ると前期、今期で野村総合研究所はハイマックスの販売実績でともに40%以上の割合を占めています。
【野村総合研究所の割合】
2016.04~09/49.4% |
2017.04~09/46.0% |
なぜ野村総合研究所がこれだけの割合を占めているかというと、同社はハイマックスの株主であるからなんですね。
【四季報2017新春号】
野村総合研究所23万株
<2016.9>
野村総合研究所が株主である限り、ハイマックスは仕事が安定的にもらえる取引先を確保しているといえそうですね。
さらに野村総合研究所は2016年に豪ITサービスのASG社を270億円で買収するなど海外事業の拡充へむけ、大いに弾みをつけようとしています。
おそらく!
中期計画に掲げている海外事業進出の支援はこの野村総合研究所の案件が多数なのではないでしょうか。
ハイマックスの中期計画達成&大いなる成長期待は野村総合研究所が握っているのかもしれませんね。