元々は長崎市で「とんかつ濵かつ」としてスタートしたリンガーハットグループ。
1962年に創業してから50年以上がたち、現在は長崎ちゃんぽん「リンガーハット」ととんかつ「浜勝」を軸に、ここ数年右肩上がりに業績を上げてきています。
先日公募増資を行った影響で株価は下落していましたが、またじわじわと上げてきているのでちょっと注目してみました。
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公募増資と売出の先に狙っているもの
11月初旬に発表された公募増資による発行株は348万株、売出株は52万株で、これは当時の発行済株式総数の約18.2%に及ぶ大規模なものでした。
この影響で株の希薄化懸念が先行し、株価は大きく下落。
日足チャートを見ると、最近は下落の動きが一服し、じわじわと回復傾向が見られる動きをしています。
今回のこの大規模な増資および売出を行った背景として、
新規出店及び既存店舗の改修に関わる設備投資や工場における設備投資などが挙げられています。
今期の出店計画では、国内外計58店舗の出店を決定しており、新業態のぎょうざ専門店を4月に、当社初となる「バル(barのスペイン語読み)」スタイルの店舗を7月にそれぞれオープン。
12月にはインドネシアで初となる「リンガーハット シティウォーク店」をオープンするなど、新しい業態の店舗や海外国内店舗の拡大に力を入れてきているのがわかります。
今回の増資、売出で得た資金を基に、来期以降どれくらいの規模の店舗拡大を計画しているかは分かりませんが、
現在好調に推移している事業を見ると、この設備投資でどれほどの収益に繋げてくれるか期待してしまいますね。
懸念を挙げるなら、
海外で『ちゃんぽん事業』がどれほど収益を上げれるのか、
あと『とんかつ事業』の利益が落ち込んできているがそれをどうカバーするか、
でしょうか。
ここらへんの懸念がクリアできるようであれば、
今後の業績が伸びていく可能性はより一層高くなると思います。
現時点の株価は割安?割高?
2016年12月末現在、株価は2200円ラインを超えてきたあたりで推移しています。
PER39.7、PBR5.30と株価の割安度を測る指数を見ても大分割高であるのは否めません。
冒頭で触れてたように、公募売出で下がってきている株価が今また上がってきてはいますが、一時的な反発なんじゃないかな、と私は見ています。
理想としては、ここから半分くらいまで下がってきたら投資を考えたいところではありますが、
そこまで落ちてくるかは微妙なところですね。
かと言って、現時点での投資をすることはないので、
しばらく様子見です。
今後、優待内容の見直しなど行われるのであれば、
株価が下がる判断とは別に投資をすることになるかもしれませんね。
私、ちゃんぽん好きなので。笑